こんにちは アイマーク代表で
確定拠出年金相談ねっと 認定FPの村松です。

お客様から、質問を受けました。

「コロナ第2波で、株価はまた大きく下落しますか?」

私が持っている回答は、ただひとつです。

そのことを、私の言葉でお話しする前に、ご紹介したい一冊があります。

長期投資をお客様におすすめし始めた20年前に読み、

今でも相場が大きく揺れ動いたとき、

私自身の心を落ち着かせるために、

手に取る長期投資の教科書、


日本経済新聞出版社「敗者のゲーム」

日本経済新聞出版社「敗者のゲーム」

 

チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』


から、その答えが書いてある部分を
抜粋させていただきます。

 市場タイミングをはかる取引がいかに難しいかは、
あるプロの率直な嘆きからもよく理解できる。

「市場タイミングに関する興味深いアプローチをいろいろ見てきて、
40年間の運用でそのほとんどを試してみた。

しかし、自分がやる前は、偉大な方法であったかもしれないが、
私の時には、どれひとつとして、うまくいかなかった。なにひとつ!」

 年老いたパイロットや、向こう見ずなパイロットはいるが、
向こう見ずで、長生きしたパイロットはいないという。

同じように、市場タイミングで繰り返し成功を味わった投資家もいない。

欲望や恐怖心に駆られた選択は、
たいてい遅すぎるか、間違っているものだ。

長い目で見れば、株式市場は投資家が売った後も、
ほぼ同じ水準で推移する。

だから、

ときどき売却する投資家の利回りは、
単純に持ち続ける投資家と比べて低い。

よく考えてみれば、

市場動向を予測し、安く買って高く売ることで、

競争に勝つことが不可能なのは明らかだろう。
                 (抜粋終わり)

 
いかがでしょうか?

2020年6月5日現在、コロナ後の株式市場は、

落ち着きを取り戻し、

最高値の水準に戻るか?

という動きを示しています。

大幅下落の前に、

株式を売却して、ほっとした投資家は、

次の投資機会を狙いながら、

急上昇の波を待っていたはずです。

みなさんは、戻りの波に乗っていますか?

私は、戻りの波に乗るのは難しいので、
下落した場合でも、波から降りないことが大事だと
お伝えしたいのです。

この流れに乗り遅れた方に質問です。

次の暴落を待ち望み、

それまでは現金を持ち続けますか?

チャールズ・エリスの言う通り、

タイミングを計らず、

市場に長く居続けるためにも、

1日でも早く、マーケットに戻っていただきたい、

そして、これからは波から降りないで老後まで、いや死ぬまで

波と付き合っていただきたい。

そのように、私はお伝えし続けています。