損害保険における補償の重複について

コンニチハ!

保険アイマーク 損害保険担当の古川です。

 

今回は前回の「自動車保険の家族限定の範囲」の中でも紹介させていただいた損害保険にかかわる 補償の重複について詳しく確認してみます。

 

まず なぜ補償が重複することが問題になるかというところからですが、これは 同じ補償が重複することにより 重複している部分に無駄な、保険料を支払っていることになるからです

 

さらに重複している片方が無制限補償になっていると重複しているもう片方は「完全重複」といい 払っている保険料がすべて無駄になっています。

また、ともに補償額が無制限でなく、補償額の合算が可能な場合「不完全重複」といいます。

 

今回は、わが家の損害保険が重複にならないためのチェックポイントをご案内します!

 

重複補償になりやすい特約は

 

  1.  個人賠償責任補償特約
  2.  弁護士費用特約
  3.  人身傷害保険での車外特約、交通乗用具特約
  4.  ファミリーバイク特約

 

以上4種類ありますが、一つずつ確認してみましょう。

1.個人賠償責任補償特約

 

この特約は個人契約限定ですが、記名被保険者やその家族(家族とは同居の家族だけでなく、別居の未婚の子まで含みます)が他人にケガをさせたり、相手の財物を壊したり、法律上の損害賠償責任を補償する特約です。

また、自動車保険以外にも火災保険、傷害保険にも特約として付帯できます。 補償額無制限の設定もあるので 重複の中で一番確認したいところになります。但し 一家に一つ必ず必要な補償となるので、見落としがないようにしたい補償です。

【完全重複の可能性・不完全重複をチェック】

2.弁護士費用特約

 

この特約はこちらが、自動車事故の被害者として損害賠償請求をする場合や、示談交渉を弁護士に委任して対応する場合等に使える特約です。個人賠償責任補償特約と同様に記名被保険者やその家族も補償範囲に含まれます。但し無制限ではなく、300万円等の金額限定が主体なので、「不完全重複」となります。

【不完全重複をチェック】

3.人身傷害保険、車外特約、交通乗用具特約

こちらの特約は搭乗中のみ以外の特約を付けた場合に、重複する可能性が出てきます。交通乗用具まで対応すると、自転車に搭乗中での単独事故や歩行中に自転車と接触しての事故のけがまで補償が可能になります。こちらも1台についていれば家族の分も補償されるので確認が必要です。

【完全重複の可能性・不完全重複をチェック】

         

4.ファミリーバイク特約

 

ファミリーバイク特約は125cc以下のバイクを台数の制限なく自動車保険の特約で補償する特約です。こちらの特約も補償範囲は家族まであり、家族の範囲内であれば2台目以降も補償の範囲に入るので重複の確認が必要です。ただしファミリーバイク特約には人身傷害ありとなしでの2種類がありますので、補償内容の確認が必要となります。【完全重複の可能性・不完全重複をチェック】

よく見ていただくと、①の個人賠償責任保障特約と③の人身傷害、交通乗用具特約をセットすると、自転車保険と同等の補償が可能になります。これも重複を確認いただくところになると思います。

 

 

まとめ

以上、重複の可能性が高い特約をご紹介させていただきましたが、こちらの特約は、言い方を代えれば重複してしまうくらい重要で欠かせない特約ということになりますので、もし複数ある車の中の1台を解約する場合には、大事な特約が外れてしまわないように十分な注意が必要になると思います。

少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談いただけるようお願いいたします。

 

 

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