先進国の株式は信頼できるのですか?

保険アイマーク 代表

確定拠出年金相談ねっと 認定FPの村松です。

今回は、私たちに良くいただくご質問についてお答えしていきます。

保険アイマークさんは投資セミナーで先進国の株式について語っていますが、本当に信頼できるのでしょうか?

『日本人は預貯金が好きで、アメリカ人は預貯金よりも株式や投資信託で財産を持っている。』

これは、統計が証明しているあきらかな事実です。

今では常識のように語られている、日米の投資マインドの違いですが、こうなるまでには米国やヨーロッパでは大変な時間と労力が費やされているのです。

投資の勉強を続けていると、アメリカ人も実は日本人と同じように預貯金が好きで、株式をギャンブルと同一視していた時代があったことに気づきます。保険アイマークの社内にある書籍から、投資家たちが国民をどのように導いていったのかを確認してみましょう。

伝説のファンドマネージャー『ピーター・リンチ』の怒り

 

   

ピーター・リンチという伝説のファンドマネージャーをご存じでしょうか?フィデリティという当時決して大きくないレベルのファンド会社に入社した彼は、『マゼランファンド』を任されたと同時に信じられないレベルの運用実績を生み出し、フィデリティを世界レベルの投資会社に育て上げました。彼の著書『ピーター・リンチの株の法則』で彼は、アメリカ国民に対して次のように怒りをぶつけています。

『債券や預金証書、マネー・マーケット商品などよりも、株に投資したほうがはるかに利益が出ることを、今度こそ証明しようと努力した。ところが、この国の投資資金の90%は今でも、収益性で劣るこれらの商品に投じられたままで、いったいどういうことなのか』

 

『これは個人の富と国の富の将来にとってゆゆしき事態であり、見過ごすわけにはいかない。』

 

『債券が好きな人は、自分が大きな魚を見逃していることに気づいていない。』

 

ちなみに彼が運用を担当していた『マゼランファンド』は1977年から1990年の13年間、年平均利回り29%という驚異的な成績を残しています。

 

余談ですが、ピーター・リンチは日本の株式市場について、以下のように書いています。保険アイマークが日本の株式市場を長期投資における投資先としてお勧めしていない理由のひとつと重なります。

 

『日本を初めて訪れた1986年に、この市場は操作されているという印象を抱いた。』

 

2017年、日本株は熱狂的な上昇を記録しました。2018年もこの相場が続いてほしいと誰もが思っていますが、さてどうなるでしょうか?

 

日銀のETFの買い入れは2017年12月までの予算で終了しています。これから日銀は保有しているETFを売却するタイミングに入ります。この売り圧力に日本株式市場がどこまで耐えられるか、真の実力が試される2018年ということになりそうです。

 

次に保険アイマーク社内で、長期投資のバイブルのように読み続けられている

『株式投資の未来』

の著者、ジェレミー・シーゲル博士が米国の株式市場について語った部分を確認してみます。

 

ジェレミー・シーゲルが与える勇気

ジェレミー・シーゲル博士は『株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド』の冒頭で1801年に1ドルを株式、国債、金、商品などに投資したと仮定した場合、現在どうなっているかをグラフで表し、株式投資の可能性を読者に訴えています。

それによると計算上、株式投資だったら1ドルが880万ドル(8億8千万円)になっています。こんなグラフを引き合いにださなけければいけないくらいに、アメリカ人は株式投資を毛嫌いしていたのでしょう。

ちなみに、200年間で1ドルが880万ドルに膨らむために必要な金利は8.323%です。

保険アイマークがご案内を続けているファンドの平均利回りがおおよそ11%前後です。

まだ19年間という短い期間のデータではありますが、この運用の状態が将来どのような世界を作り出してくれるか想像すると本当に楽しくなります。

博士が我々にいつも勇気を与えてくれる言葉があります。

『インフレ率が2~3%であるとすると、インフレ調整前の株式の利回りは(一部割愛)、年率7~10%程度になると予想される。将来、株式と債券の利回りの差は、歴史的水準よりも低くなるであろうが、それでも株式の利回りは長期的に債券を大幅に上回るだろう。』

 

ビットコインに熱狂する日本

現在、日本では空前のビットコインブームです。投機(ギャンブル)と投資が混然一体として語られています。ビットコインは仮想通貨です。子供たちが小さいころ、テレビゲームでコインを集めたり、武器などのアイテムを売買していましたが、ビットコインとテレビゲームのコインとで一体何が違うのでしょうか。それ自体が経済的な利益を生み出さないものであり、それに投資する意味は存在しません。ビットコインは紛れもなく投機であり、勝つ人と同じ数の負ける人を生み出すゲームです。

 

驚くことにビットコインの取引量は日本と韓国で世界の約8割を占めています。

 

経済行為として投機(ギャンブル)は否定されるものではありませんが、保険アイマークがすすめる長期投資はその延長線上には存在していません。まるっきり別物です。ですから、保険アイマークにビットコインについてコメントを求めないでくださいね。ファイナンシャルプランナーに今日買う馬券はどれが良いか聞くのと同じですから。

 

日本人がはじめるべきは日本を除く先進国への長期投資

日本人がまず、長期投資をスタートするならば、米国やヨーロッパの投資先進国の株式投資信託からはじめて欲しい。保険アイマークが19年間訴え続けてきたその理由、ご理解いただけたでしょうか。iDeCo、つみたてNISAなどで投資するための口座は作ったけれど、運用方法がわからないという人は是非参考にしてスタートを切ってください。

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