「心願の会社を求めて」

こんにちは 保険アイマークの村松です。

このところ、確定拠出年金の業務が多忙になったことと、いろいろな団体の役職を頂戴したことなどで、どうしても目の前の仕事が先延ばしになっていました。

どうしたら良いものかと思案していましたが、中小企業家同友会の友人数名が、早朝にFacebookに投稿していたり、前の晩の会議の議事録を翌朝にアップしていたりするのを目の当たりにして、思い立ちました。

 

そもそも、私が生まれ育った家はパン屋さんです。父や母は朝4時に起きてパンの仕込みをしていました。訳あって私はパン屋さんを継ぎませんでしたが、早起きならできるかもしれません。

目覚まし時計を4:30にセットしてチャレンジしたところ、このところ寒さが緩んだこともあってか、布団から割と簡単に飛び出すことができました。

朝、6時に出社してこのようにコラムを書く時間を作れるようになったのです。

そして、心から願う良い会社を社員さんとともに作り上げようと、ますます強い思いが沸き上がってきているのです。

会社の経営者になったのは、今から13年ほど前のことです。資本も無い状態から事業計画書を頼りに借入を起こし、保険代理店の経営にまい進してきました。

あっという間の13年でしたが、この間にさまざまなことを学ぶことができました。

私が心に刻んでいる3つのことを今日はお伝えします。

1)簡単に会社の命運を懸けるな

まだ経営体力が無いうちに、先走った投資や採用を行った結果、私は多くの有望な社員を失い、残ったのは借金だけという最悪の結果に直面しました。当時、『会社の命運をかけて出店する』とか、『会社の命運をかけてホームページを刷新する』などのフレーズをいとも簡単に社内で発信していました。まったく恥ずかしい限りです。しかも、その計画に銀行はいとも簡単に融資をしてくれるのです。経営の基本を全く知らずに暴走を繰り返す経営暴走族でした。その経験から経営者は、自分の身の程をわきまえ、新規事業や新規出店、あるいは新規採用などの判断が間違っていたとしたら撤退するという選択ができるような範囲で、経営のスイッチを押すべきだと痛感しております。保険代理店の経営者さんから、『来店型のショップを出したいんだけれど』と相談されると私は必ず、『そのお店が失敗しても経営が揺るがないような体力があるなら、応援しますよ』とお伝えしています。

 

2)失敗は、自分を成長させてくれると信じる

先走って失敗して、さんざんな状態でも心からその事態に向き合えば、必ず道は開けます。私の場合、経営の師匠となる方が資金的に救ってくださったばかりか、私をまともな経営者になるように厳しく導いてくださいました。失敗はしないほうが良いのかもしれませんが、失敗が自分を成長させてくれたことは、まぎれもない事実です。このところ保険アイマークには心から尊敬する社員がたくさん集まってきてくれました。どうしてこれほどまでの社員が集まったのか私も不思議で仕方ありませんが、これも私が失敗を繰り返した中から、心から反省し、すこしずつですが成長させていただいたことも少しは影響しているのかもしれません。

 

3)決算書を見せ合える友人を作る

同業者だと難しいかもしれませんが、真面目に経営を考えている社長があなたの周りに必ずいるはずです。売り上げ規模や従業員数は業種によってさまざまでしょう。銀行さんとのおつきあいの程度もそれぞれだと思います。私の師匠は「決算書は経営者の通信簿だ」と言います。通信簿を見せ合える仲間を作り、経営判断をできるだけ間違わないように相談しあえれば、経営者の暴走は防げるはずです。私は中小企業家同友会に参加したことで、心からの仲間に出会うことができました。

 

むすびに標題の「心願の会社」について

高校時代、精神的なよりどころを求めて猛烈に本を読みました。その中で原民喜(はらたみき)の「夏の花・心願の国」という本に出会いました。

経営者や社員が心から燃えることができる良い会社。そのイメージを原民喜からいただいて、『心願の会社』というキーワードを作りました。以前の経営理念では、社員に物心ともに豊かさを提供する会社をイメージしていましたが、最近は物心ともに大事かもしれませんが「こころ」の豊かさのほうが断然大切だと思い始めています。

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